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古代ローマ・中世時代

古代ギリシア時代の音楽のセラピー的使用は古代ローマ・初期中世時代にも引き継がれました。ローマ人の歴史家・著述家・政治家・修道士であったカッシオドルスはその『聖書学・世俗的諸学綱要』Institutiones Divinarum et Saecularium Litterarum (543-555)の第II巻の中で、聖書研究の予備知識として7つの学問を挙げ、その中に音楽も含まれるものとし、旋律を分析して「ドリア調(レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レー黒鍵は使用しない)は中庸と純潔に関係がある」、「フリギア調(ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミー黒鍵は使用しない)は激しい闘いを刺激する」、「エオリア調は心の撹乱を鎮め眠りを誘う(ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラー黒鍵は使用しない)」、「イオニア調(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドー普通のハ長調と同じ)は、愚鈍な智恵を鋭敏にし、天上的なものへの欲望を引き起こす」、「リディア調(ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファー黒鍵は使用しない)は、過度の心労にしいたげられた魂を慰める」といったように、それぞれの調の特質をセラピーに利用することを提案しました。(創造学院大学藤本禮子教授)

また、西ローマ帝国滅亡後、科学的精神は暗黒時代に陥り音楽療法の合理的考えは衰退しますが、音楽は引き続き所謂「宗教的な治療」、即ち神に治癒の祈祷を捧げる讃美歌を歌う、もしくは神に治癒を感謝する讃美歌を歌うといった形で用いられることになります。その最たる例はローマ・カトリック教会で使われていた単旋律、無伴奏の宗教音楽グレゴリオ聖歌です。

ただ、現代の学者はグレゴリオ聖歌に「宗教的な治療」だけではなく、「合理的な治療」を果たす機能もあったとしています。それを最初に提唱したのが、フランスの医師で20世紀の耳鼻咽喉学の権威であったトマティス博士(Alfred A. Tomatis(1920-2001))です。トマティス博士は、中世の宗教音楽グレゴリオ聖歌に使用されている8000Hz相当の高周波数の音に注目し、この高周波数の音が脳の大脳皮質と中枢神経を「チャージ」することができるものとしてきわめて健康に有益であることを科学的に実証しました。(Jonathan Goldman "Healing Sounds: The Power of Harmonics")そして、それに基づいて研究開発されたオーディオ・サイコ・フォノロジー(APP)という新しいメソッドを確立します。(トマティス博士は頻繁に周波数を変え、音色を変えることによって聴覚を鍛え直すことが、脳の発達につながると提唱し、APPメソッドとはそれに基づいて組まれた幼児教育メソッドです)。>>NEXT